COLUMNコラム

2023.8.21

止まらないプランクトンの死滅①

プランクトンの死滅がもたらすもの

 

大気中に存在する二酸化炭素ですが、この吸収を行なっているのは地球上の7割を占める海です。

 

この海に大気中の二酸化炭素が溶け込むことで、大気中の二酸化炭素をこれまで調節してきました。

 

しかし地球全体で二酸化炭素の排出量が膨大になった今、多くの二酸化炭素が溶け込んだ海の「酸性化」が大きな問題となっています。

 

「翼足類」というプランクトン

 

海洋に佇む動物性プランクトンの中で「翼足類」という種があります。

 

これは炭酸カルシウムによる殻を持ったプランクトンで魚類の餌として大きな役割を果たしています。

 

この翼足類の殻は炭酸カルシウムでできているので、酸性化した海の中では殻が溶けてしまうのです。

 

殻が溶けてしまった翼足類は一週間ほどで死滅してしまいます。

 

この影響が顕著なのが北極海で、2004年から2019年の15年間で翼足類の生息数が5分の1に激減してしまいました。

 

北極海の今

 

実際に北極海から近いベーリング海では近年サケの不漁が相次いでいます。

 

サケは翼足類を栄養源としているので、翼足類の減少が不漁の原因ではないかと現在考えられています。

 

地球温暖化による科学的な研究の収集の政府間期間であるI P C Cの報告では、2100年には最大で海洋生物の20%が消滅してしまうとの予測を公表しており、海洋の酸性化を食い止めることは急務といえます

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